カルシウム不足の子供は要注意!「摂りすぎ厳禁」の栄養素とは?
子供の成長のために、積極的に摂らせてあげたいカルシウム。ただし吸収に関しては、実に繊細。過剰摂取することで、カルシウムの吸収を妨げる栄養素が存在するのです。「カルシウムを摂っているつもりが、摂れていなかった!」なんてことになったら、もったいないですよね。
そこで今回は、カルシウムの吸収を妨げる代表的な栄養素を紹介。知らない間にお子さまが摂りすぎていないかチェックして、これからの食生活に役立ててくださいね。
意外なものも、カルシウムの吸収を妨げる!?
カルシウムの吸収を妨げてしまう栄養素の中には、聞き慣れないものや、「え、まさかそんなものまで!?」というものもあります。一つずつ見ていきましょう。
>>1)リン
カルシウムの吸収を妨げる栄養素として、まず知っておきたいのが「リン」です。とはいっても、「リンは悪者だ!」というわけではありません。リンは私たちの体内に存在していて、カルシウムに次いで量が多い栄養素。リンのうち、およそ80%がカルシウムと結びついて「リン酸カルシウム」になり、骨や歯の構成成分として使われています。ある意味「カルシウムの相棒」ともいえるわけですね。
でも、その「仲の良さ」が、ときには「あだ」になることも。大量にリンを摂ると、腸の中でカルシウムとくっついて結晶化。すると腸で吸収されず、便に交じって出て行ってしまうのです。
リンは食品添加物として使われるため、実は子供の身近なところに存在します。もし、食品のパッケージについている栄養成分表示を見て「リン酸Na」という表示があったら、要注意。添加物としてリンが使われているということです。スナック菓子やインスタント食品、清涼飲料水に多く含まれているので、なるべく摂らないように注意してあげましょう。
>>2)ナトリウム
次に摂りすぎに注意したいのが、「ナトリウム」です。
私たちが普段口にしている食塩は、「ナトリウム」と「塩素」からできています(塩化ナトリウム)。「子供には健康的な食事を」と考え、減塩を心がけている保護者さまが多いことでしょう。でも、子供というのは、味付けの濃い料理が好きなもの。また、スナック菓子を毎日のように食べて、塩を必要以上に摂っているお子さまも多いのでは?
塩はもちろん、人が生きていく上で欠かせない存在。ですが摂りすぎはナトリウムの摂取につながり、カルシウムの排泄を促してしまいます。スナック菓子はなるべく、控えさせましょう。
>>3)食物繊維
カルシウムの吸収を妨げる栄養素のうち、意外ともいえるのが「食物繊維」です。
おなかの健康を保つために、適度な食物繊維を摂ることは大切ですが、摂りすぎはNG。食物繊維には、カルシウムをはじめとしたミネラルを吸着してしまう性質があります。カルシウムをしっかり摂ったつもりでも、食物繊維がカルシウムをからめ取り、小腸からの吸収が妨げられてしまうケースがあるんですよ。
極端な偏食をしない限り、普段の食事で食物繊維を摂りすぎるケースはごくまれ。ですが、粉末タイプや顆粒タイプの食物繊維サプリメントを利用しているなら、過剰摂取にならによう注意してくださいね。
>>4)動物性たんぱく質
動物性たんぱくの摂りすぎも、カルシウム吸収を妨げる可能性があります。というのも、肉を食べすぎると、身体が酸性に傾くため。酸性に傾くと心身のバランスが崩れ、不眠や頭痛、低血圧の他、精神的なイライラといった不調に悩まされると言われています。もちろん「酸性に傾いた身体」が、「不調」に直結するというわけではありません。でも、「なんだか体調が悪い」というときには、身体が酸性に傾いているのかもしれませんね。
健康を保つために、身体は常に「弱アルカリ性」を保とうとしています。もし酸性に傾いてしまうと、身体が「中和して、アルカリ性に傾けよう!」と判断。骨に蓄えられたカルシウムを使って、身体を中和しようとします。その結果、骨が弱くなってしまうというわけです。
たんぱく質を摂るなら、動物性だけではなく、植物性たんぱく質を積極的に摂り、心身の健康を保ちたいものですね。
>>5)脂肪
何かと悪者扱いされる「脂肪」ですが、健康的な身体を保つためには欠かせない栄養素。とはいえ、やはり摂りすぎると悪影響を及ぼします。吸収されなかった脂肪はカルシウムと結合し、水に溶けにくい物質に。その結果、体内で吸収されにくくなり、便中に排出されてしまうのです。
必要以上に脂肪を摂って太り気味になると、背を伸ばすために必要な成長ホルモンの分泌も減り、身長の伸びもゆるやかに。カルシウムの吸収のためにも肥満防止のためにも、脂肪の摂りすぎには注意してあげましょう。
>>6)シュウ酸
料理本を見ると、「ほうれん草のおひたしを作るときには、塩を少し入れて、たっぷりのお湯でゆでましょう」と書いてありますよね。実はこの「たっぷりのお湯」というのが、とても大事なポイントなんですよ。
なぜなら、ほうれん草には「シュウ酸」と呼ばれるアクの成分が含まれているため。このシュウ酸がカルシウムと結合すると、結石を作る原因になってしまうのです。
ただし、ゆでることでシュウ酸が湯に溶け出すので、およそ8割をカットすることができます。普通に食べる分にはまったく問題ありませんので、「ゆでるときは、たっぷりのお湯で!」を守りましょう。
あくまで「摂りすぎ」がダメ!バランス栄養食を心がけよう
今回は、カルシウムの吸収を妨げる栄養素を紹介しました。ただし、「絶対に摂ってはダメ!」ということではありません。あくまで「摂りすぎるとキケン」ということを認識して、子供の食事作りに役立ててあげましょう。
私たちが生きていくためには、さまざまな栄養が必要です。ただし「〇〇の栄養は大事だから!」と集中的に摂るのではなく、バランスよく摂ることが何より大事。昔ながらの和食なら、自然とバランスよく栄養を摂ることができますよ。食事の準備が大変なときは、総合栄養タイプのサプリメントもうまく活用しながら、子供の成長をサポートしてあげてくださいね。
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