こどものスポーツパフォーマンス向上!「アミノ酸パワー」を賢く使おう
人間の身体において、欠かせない栄養成分であるアミノ酸。近年では、第一線で活躍するアスリートを支える存在としても、注目を集めています。アミノ酸への理解を深め、ジュニアアスリートの栄養補給にも活かしてあげたいものですね。
とはいえ自然界には、およそ500種類ものアミノ酸が存在しているのだとか。一体どのアミノ酸を摂ることが、パフォーマンス向上につながるのでしょうか?こどものスポーツシーンにおいて、注目すべきアミノ酸について調べました。
まずは基礎知識から!アミノ酸って、一体何?
最初に、アミノ酸の基礎知識から確認しておきましょう。
アミノ酸とは、たんぱく質をつくっている、もっとも小さな成分のこと。地球上のあらゆる生命は、アミノ酸がつくり出すたんぱく質からできています。
アミノ酸の種類は実に多く、自然界には約500種類も存在しているのだとか。そのうち、人間の身体を構成し、生命活動に関わっているのが、20種類のアミノ酸。これらが結合することで約10万種類のたんぱく質が合成され、私たちの体内で使われているのです。
アミノ酸が体内でどのような働きをしているのが、主なものを3つ紹介しましょう。
>>1:身体をつくる材料になる
まず大きな働きとして挙げられるのが、「身体をつくる材料になる」という点です。
私たちの体内では、アミノ酸同士が結合してたんぱく質となり、身体のさまざまなものを構成しています。
たとえば、ジュニアアスリートにとって重要な筋肉は、たんぱく質。骨や皮膚、内臓なども、すべてたんぱく質からできています。たんぱく質の原料となるアミノ酸を摂ることが、身体づくりにおいていかに重要かが分かりますね。
>>2:身体の調子を整える
次に挙げられるのが、「身体の調子を整える」とういう働きです。
アミノ酸の結合によってできるたんぱく質は、私たちの生命活動にも深く関わっています。たとえばたんぱく質は、血液をつくり、栄養素や酸素などの運搬に携わっています。他にも、酵素やホルモン、抗体などをつくって、身体の調子を整えてくれているのです。
>>3:スポーツ時のエネルギー源になる
もう一つお伝えしたいのが、「スポーツ時のエネルギー源になる」という働きです。
スポーツをする際には本来、糖質が主なエネルギー源として使われます。ですが身体を激しく動かすと、体内の糖質だけでは不足することも。その場合は「糖新生」というメカニズムが働きます。
糖新生とは、生命維持のために備わっている仕組み。たんぱく質でつくられている筋肉を分解してアミノ酸を取り出し、活動のためのエネルギー源であるグルコースをつくります。ざっくりまとめるなら、体の一部を分解してエネルギーをつくり、急場をしのごうとするんですね。
……いかがでしょうか?アミノ酸が人間の身体にとって、いかに重要かがお分かりいただけたのではないでしょうか?
たった20種類のアミノ酸が、約10万種類のたんぱく質となり、私たちの身体を支えてくれているのです。「アミノ酸は生命の源である」といっても、過言ではないでしょう。
特に注目すべきは、「BCAA」と「アルギニン」です!
アミノ酸の重要性は、こどものスポーツシーンにおいても同じです。
身体をつくり、調子を整え、エネルギー源にもなるアミノ酸。「筋力の強化」「コンディション維持」「スタミナの維持」など、スポーツをする上で重要な役割を担っているのです。
とはいえ、アミノ酸にはそれぞれ役割があります。やみくもにアミノ酸を摂取するのではなく、「スポーツのパフォーマンス向上につながるアミノ酸」を摂らせてあげたいものですね。そこで注目したいのが、「BCAA」と「アルギニン」です。
それぞれの特徴や働きについて、見てみましょう。
>>1:BCAA
BCAAとは、“Branched Chain Amino Acids”の頭文字をとったもの。日本語では「分岐鎖(ぶんきさ)アミノ酸」と呼ばれ、必須アミノ酸である「バリン・ロイシン・イソロイシン」のことを指します。スポーツサプリメントや機能性飲料などで、おなじみですね。
ジュニアアスリートにとってBCAAが重要な理由は、
・筋肉にとって重要な材料である
・スタミナ維持に役立つ
という2点にあります。まず一つ目の「筋肉にとって重要な材料である」について見てみましょう。
筋肉は、アミノ酸の結合体であるたんぱく質からつくられています。たんぱく質の材料として、特に多く使われているアミノ酸が、このBCAA。筋肉のたんぱく質(筋たんぱく)に含まれる必須アミノ酸のうち、約35%を占めていると言われています。ジュニアアスリートが筋肉量を増やすために、意識して摂りたい栄養素といえますね。
次に、「スタミナの維持に役立つ」という点について。
先ほども説明した通り、アミノ酸は糖質不足の際に、エネルギー源にもなる栄養素。糖質が不足すれば本来、身体は糖新生を始め、筋肉を分解します。アミノ酸を取り出すことで、急場しのぎのエネルギー源に……という話を思い出してください。
ところが、運動の際にBCAAをしっかり摂っておくと、BCAAを運動エネルギーとして利用することができます。筋肉を分解してアミノ酸を取り出さなくても、エネルギー源に余裕ができるのです。
スポーツに必要な筋肉量を保ち、スタミナを維持し続けるためにも、BCAAの適切な栄養補給を心がけたいものですね。
>>2:アルギニン
次に注目するのが、「スーパーアミノ酸」とも呼ばれるアルギニンです。
アルギニンは、疲労回復効果で知られるアミノ酸。疲労回復をうたう栄養ドリンクにも、よく含まれています。スポーツ時にアルギニンを摂れば、疲労状態からの早期回復が期待できるのです。
では、なぜアルギニンが疲労回復において、効果を発揮するのでしょうか?
その理由は、体内で発生したアンモニアを、アルギニンが無害化してくれるため……とは言っても、関連性が分かりにくいかもしれませんね。「アンモニアと疲労、どう関係あるの?」と首をかしげる方もいることでしょう。アンモニアと疲労の関係について、もう少し詳しく掘り下げてみましょう。
さて、アンモニアと聞くと、何を想像するでしょうか?鼻をさすような、刺激の強い独特のにおいを思い出す方も多いことでしょう。「そういえば、中学生のときに実験でアンモニアをつくった!」「においがきつすぎて、悲鳴を上げてしまった!」という方もいるかもしれません。
実験では、水酸化カルシウムと塩化アンモニウムを試験管に入れて、アンモニアを発生させますが、実は私たちの体内でもアンモニアが発生しています。たんぱく質を摂ると体内で分解され、老廃物としてアンモニアが生じるのです。
アンモニアは、エネルギー産生を妨げたり、疲労感の原因になったりと、身体にとって害のある物質。そのため、肝臓に存在する尿素回路に入って解毒・分解され、無毒で無臭の「尿素」になります。この無害化のサポートをしてくれるのが、アルギニンなのです。
アンモニアが大量に発生したままになれば、疲労感がたまる一方。運動のパフォーマンスを保つためにも、必要に応じてアルギニンの助けを借り、アンモニアの無害化を促したいものですね。
アルギニンは本来、体内で生成されるアミノ酸。いわゆる「非必須アミノ酸」に分類されています。ただしそれは「成人であれば」という条件付きです。成長期は、体内でのアルギニン生成量が不十分になりがち。そのため、食物から不足分を摂取する必要があるとされる「準必須アミノ酸」として扱われています。
すみやかな疲労回復が必要なジュニアアスリート。アルギニンが不足することのないよう、しっかり摂取することが大切ですね。
摂るなら「バランスよく!」がポイントです
こどものスポーツにおいて、そのパワーを十分に活用したいBCAAとアルギニン。食生活において摂取するとき、意識したいことは何でしょうか?
まず、BCAAには、吸収に適したバランスがあります。具体的には、「バリン:ロイシン:イソロイシン=1:2:1」。ここまで意識して摂るのは、なかなかむずかしいですね。アルギニンについても同じ。大豆製品や鶏肉、エビなどに多く含まれていますが、不足分を補うためには、さまざまな食べ物からバランスよく摂る必要があります。
基本的には、BCAAやアルギニンが摂れる食物を、食事メニューにバランスよく取り入れてあげましょう。その上で、栄養バランスに不安があるなら、BCAAやアルギニンをバランスよく配合した、アスリート用サプリメントを活用すると安心ですね。
今すぐクリック→【特別版】背を伸ばすためにサプリメントは本当に必要なのか?
<2019年3月速報> 健康部門 4年連続第1位!
唯一の成長期10代向けサプリメント
「カラダアルファ(α)」が全国約20,000店の通販ショップが加盟するEストアーで4年連続、通算13回目の受賞!今回、「美容&健康部門」の年間グランプリ1位に!