気を付けよう!成長期の野菜不足が招く症状・病気とは?
日本人が“一汁三菜”を基本とした和食を食べていた頃、日々の食卓には野菜中心のおかずが並び、自然と野菜を食べることができていました。ところが戦後、食生活が欧米化して、肉食中心の食生活に。その結果、日本人の野菜摂取量が減っています。
成長期に野菜が不足すれば、どのような弊害が起こるのでしょうか?野菜不足の現状も調べつつ、想定されるトラブルについて検証しました。
親子共に、「野菜不足」が問題になっています
飽食の時代でありながらも、しばしば野菜不足が指摘される現代。「野菜不足」は今や、時代のキーワードといえるかもしれません。子供の野菜不足を心配して、野菜ジュースやサプリメントなどで栄養を補っている方も増えていますよね。
ところで、現代の子供たちは、どれぐらい野菜が不足しているのでしょうか?「パルシステム生活協同組合連合会」が行った調査結果をひもといて、現状を調べてみましょう。
同調査の対象は、幼児から高校生の子供を持つ母親。「子供の食と未来」について全国規模で調査を行いました。
※調査期間は2013年7月26日~7月29日、有効回答数は1,000名。
野菜の摂取状況について尋ねたところ、「野菜が不足している」と思う母親は79.0%にものぼったそう。なんと約8割もの母親が、子供の野菜不足を感じている結果となりました。母親自身に関しても、74.4%が「不足していると思う」と答えたのだとか。母子共に、「大半が野菜不足を感じている」という現状が浮き彫りになりました。
成長期の野菜不足、どんな不調を招く?
野菜に豊富に含まれているビタミンやミネラルは、いわば“身体の潤滑油”。不足するとさまざまな不調があらわれます。 一体どのような不調につながるのか、「成長期」に注目して代表的なものを紹介しましょう。
>>1:骨や歯の成長に支障が出る
野菜が不足すると、実は骨や歯の成長にも悪影響を及ぼします。
「え?骨や歯を丈夫にするなら、カルシウムを摂ればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんね。たしかに、骨を強くするには、骨の材料であるカルシウムが欠かせません。成長期の子供を持つ保護者さまなら、意識して摂らせている栄養素の一つでしょう。
ところが、忘れてはいけない落とし穴があります。それは、「カルシウムは吸収率が低く、単体で摂っても十分に吸収されない」ということ。どれだけ大量にカルシウムを摂っても、吸収されなければ意味がありません。有効活用されなければ、骨や歯の成長に支障が出る恐れがあるのです。
そこで意識したいのが、カルシウムの吸収率を上げ、体内に定着させてくれる「ビタミンD」。ビタミンDも一緒に摂ることでカルシウムの吸収率がアップし、丈夫な骨や歯がつくられます。
ビタミンDは魚介類や卵類にも含まれていますが、手軽に摂れるのが「きのこ類」。太陽光を受けることでビタミンDが生成されるので、特に干ししいたけを食べるのがオススメです。
>>2:便秘がちになり、免疫力も低下!
野菜が不足すれば、食物繊維を十分にとれなくなり、便秘がちになってしまいます。
実際に、食生活の欧米化や運動不足といった生活環境の変化によって、便秘で悩む子供が増えているそうです。便秘になれば食欲がわかず、食べる量が減ってしまいます。栄養が不足すれば当然、身長も伸びにくくなってしまいますよね。
便秘になると健康面も心配です。特に気を付けたいのが、免疫力が下がってしまうということ。なぜなら、「腸は最大の免疫器官」だからです。
主に消化や吸収を行う腸ですが、実は免疫器官としても活躍しています。腸には日々、口から摂り込まれた食べ物が流れ込んできます。さらには、細菌やウイルスなどの病原体も入ってきます。そうした病原体の侵入をくい止めるのも、実は腸の大切な役目。腸は体内にありながらも、外界からの病原体の侵入をくい止める役割を担っているのです。
病原体とたたかうときに活躍するのが免疫細胞。免疫細胞全体のなんと約6割が腸内に待機し、侵入してくる敵と戦っているそうです。「腸は最大の免疫器官」と言われるゆえんですね。免疫機能を保つためにも、便秘は大敵なのです。
腸のお掃除役として活躍するのが、食物繊維。大きく分けて2種類あり、水に溶ける性質を持つ「水溶性食物繊維」と水に溶けない「不溶性繊維」があります。腸内細菌のエサとなり、腸内環境を良くするのが水溶性。便のかさを増やし、スムーズな排せつを促すのが不溶性。両方をバランス良くとることが大切です。
そこでオススメしたい野菜が、ゴボウ!水溶性と不溶性の両方をバランスよく含むゴボウは、おなかの掃除にピッタリな野菜。学校から帰ってくる前に、ゴボウをからりと揚げて「ゴボウチップス」を作っておけば、おなかにも優しいおやつになりそうですね。
>>3:青春のシンボル・ニキビが治りにくくなる!
昔から「青春のシンボル」とも言われてきたニキビ。早い子供だと、小学校4年生ぐらいからでき始めますよね。10代の思春期にできるニキビは、過剰な皮脂の分泌が原因のため、適切なスキンケアが基本。毛穴の詰まりを取り除き、肌を清潔に保つことで、だんだん落ち着いてきます。
ただし脂っこい食事を続けていては、皮脂の分泌がますます増え、なかなかニキビは治りません。唐揚げや天ぷらなど、揚げ物はなるべく控えたほうがベターです。また、脂肪をエネルギーに変えるにはビタミンB2が必要です。体内の脂肪分が増えないようにするためにも、できるだけ野菜からビタミンB2を摂取してあげましょう。
ビタミンB2はレバーやうなぎ、卵などにも豊富に含まれていますが、ニキビを治すことを考えるなら、動物性はできるだけ避けたいもの。野菜のビタミンB2を活用するほうがいいでしょう。ブロッコリーやホウレンソウ、シイタケ、小松菜などに含まれていますので、しっかり食べさせてあげてくださいね。
成長期こそ、野菜!“昔ながらの和食”を意識しよう
成長期は、身体のあらゆる器官が急激に成長し、大人の身体へと変化する大切な時期。しっかり食べて、必要な栄養を補ってあげることが欠かせません。成長期の野菜不足は今回紹介した不調につながるので、十分に気を付けてあげましょう。
とはいえ、「野菜不足を解消しよう!」と思っても、漠然としていてむずかしいですよね。そこでオススメしたいのが、昔ながらの和食を心がける、ということです。
根菜がたっぷり入った煮物や、野菜や海藻を具にした味噌汁など、昔ながらの和食にすれば、無理なく野菜をたくさん使うことができます。ぜひ日々の献立を考えるときに、「昔ながらの和食」をポイントにしてみてくださいね。
また、野菜不足の解消にはサプリメントも有効です。
天然の素材をベースに、極めて普通の食べ物や野菜に近い栄養バランスの「成長期向けサプリメント」も販売されています。「毎日和食を作るのは大変!」という場合は、こういったサプリメントを活用するのも一つの手ですね。
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