身長を伸ばすアルギニンサプリメント!背を伸ばす効果がない理由とは

成長ホルモンの分泌を促進し、「身長を伸ばす」といわれるアルギニン配合の身長サプリメント。ところが残念ながら、アルギニンだけをせっせと摂ってもムダ。「実は、背を伸ばす効果は期待できない」ということを、ご存じでしょうか?「え?それってホント!?」「だって広告には、背を伸ばすって書いてあるのに……」と、意外な事実に疑問を感じる保護者さまも多いことでしょう。

そこで今回は、アルギニン配合サプリメントの真実を徹底解説!低身長治療の現場におけるアルギニンの使われ方や、国立機関のデータなどを検証し、客観的なデータをもとに詳しく説明いたします。

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メーカーの主張の根拠は、「成長ホルモン分泌促進」作用

子供の身長が気になる保護者さまなら、一度はアルギニン配合サプリメントの広告を見たことがありますよね。広告を飾るのは、「+10cmを目指す!」「注目の身長サプリメント」などの派手な文面。あたかも「アルギニンを摂れば身長が伸びる」かのように、書かれているものを目にしたことがあるはずです。

各メーカーが、なぜそのように主張するのでしょうか?根拠になっているのが、「アルギニンは、成長ホルモンの分泌を促進する」という働きです。

たしかに、アルギニンには成長ホルモンの分泌を促す作用があります。医療の世界でも、その作用に着目。病院で「低身長症の原因は何か?」を調べる検査(=成長ホルモン分泌刺激試験)の際には、成長ホルモンの分泌を促す成分として、アルギニンが登場します。

やや専門的な話になりますが、アルギニンと成長ホルモンの関係について理解を深めるために、もう少し詳しく「成長ホルモン分泌刺激試験」について見ていきましょう。

低身長の検査で使用!医療用「アルギニン製剤」とは?

試験自体の内容を説明する前に、成長ホルモンの基礎知識をおさらいしましょう。

成長期の子供にとって、大切な成長ホルモン。脳からの指令を受け、一日を通じてずっと分泌されています。ただし、その量には波があり、時間帯や活動の内容によって変わります。ピークを迎えるのが、「睡眠中」。昔から言われてきた「寝る子は育つ」というのは、本当のことなんですよ。

さて、子供の背が伸びるためには、「成長ホルモンの分泌量」がポイント。そこで低身長の原因を調べるには、成長ホルモンの分泌量チェックが必要です。ただし、昼間の分泌量だけを調べても不十分。いわゆる「最大能力」を調べなければ、「しっかり出ている?」「十分には出ていない?」ということが判断しづらいのです。

そこで行われるのが、「成長ホルモン分泌刺激試験」。この試験では、アルギニン製剤を投与することで、「成長ホルモンがしっかり分泌されている状態」を作り、分泌量をチェックします。つまり、「アルギニン=成長ホルモンの分泌を促す」というのは、医療の世界でも認められた事実ということですね。

二つの「落とし穴」に注意! 科学的な根拠をもとにチェック

少しむずかしい話でしたが、ここまで大丈夫でしょうか?ここまで理解できたなら逆に、「え?成長ホルモンを分泌させるのなら、子供の身長を伸ばすんじゃないの?」と、混乱してしまったかもしれませんね。たしかに「アルギニン=成長ホルモンの分泌」という関係だけを見ていると、そう思っても不思議ではありません。

ただし「アルギニン=成長ホルモンの分泌」から「身長を伸ばす」を結びつける科学的な根拠はありません。この間に実は、二つの落とし穴があるのです。それでは、一つずつ見ていきましょう。

>>落とし穴1)絶対量や摂取方法が違う!

アルギニン製剤を使えば、たしかに成長ホルモンの分泌が促進されます。ただしこれはあくまでも、「医療用に開発されたアルギニン製剤」での話なのです。

市販されているアルギニン配合サプリメントと、医療目的で開発されたアルギニン製剤。配合されているアルギニン絶対量が大きく違います。また、アルギニン配合サプリメントは、「飲む」ことで体内に摂り入れますが、アルギニン製剤は「注射して、直接血液の中」へ。こうした摂取方法をはじめ、条件が違いすぎるため、比べる対象になりえないのです。

そもそも、成長ホルモンの分泌を「薬で」促進したところで、子供の身長には大きな変化がないことは、科学的にも証明されています。ましてや微々たるアルギニン量では……ということですね。

>>落とし穴2)そもそもアルギニン製剤は「治療用」ではない!

成長ホルモンの分泌を促すために使われるアルギニン製剤。たしかに医療の現場で活用されてはいますが、治療用ではありません。薬効でいえば、「治療を主目的としない医薬品」に分類されています。治療薬として正式に、低身長児に処方されることはないのです。

効果を否定!「公的な研究機関」も見解を示しています

さらに、「医療現場の実態」や「公的な研究機関の発表」に着目してみましょう。

低身長で病院通いをしている子供のうち、約95%は成長ホルモン治療を受けることができません。また、成長ホルモンはとても高価な薬剤。治療に使うには、年間約100万円から700万円ほどの薬代が必要だといわれています。成長ホルモン治療の診断基準を満たせば、公的な補助を受けることができますが、負担が大きいことには変わりありません。

アルギニン配合サプリメントに、本当に身長を伸ばす効果があるのであれば、どうでしょうか?成長ホルモンの薬と比べると、ぐっと安価。しかも、基本的に誰でも飲めますから、医療の現場でも処方され、多くの子供たちの救世主になっていることでしょう。でも現実には……ということを考えても、アルギニン配合サプリメントには、身長を伸ばす効果がないことが分かります。

また、栄養と健康に関する調査研究を行っている、日本の研究機関「国立健康・栄養研究所」も、アルギニンの研究を進めています。免疫・がんに対しては、「有効性が認められる」と発表していますが、発育・成長に関しては否定的。「調べた文献の中に、効果を示す根拠は見当たらない」として、有効性を認めていません。何より「子供が飲むサプリメントに、アルギニンを使用することは推奨できない」との見解を示しているのです。

アルギニンと身長の関係には、諸説あります。でも、客観的な事実に基づいて見ると、「アルギニン配合サプリメントには、身長を伸ばす効果はない」のです。「アルギニン配合サプリメントを飲めば、身長が伸びる!」といった誇大広告に、ダマされないようにしてくださいね!

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